2014/11/09

「ごめんね、ぼくが病気になって」

「ごめんね、ぼくが病気になって」高見澤 たか子・著/春秋社・刊)


『「終の住みか」の作り方』を書いたノンフィクション作家、
高見澤たか子さんの介護エッセイ。
パーキンソン病の夫とともに生きた14年間を綴っている。

作者が女性なので、描かれる心情が正直なのと、
生活に密着した細かい不満なども綴られていて、臨場感がある。

患者さんの出したゴミ100%じゃないと捨てられないと言われたり、
ヘルパーさんとの不毛なやりとりには思わず笑ってしまった。
(本当は笑いごとではないのだが…)

パーキンソン病になる前の元気だったときから、
父は常にゴロンと寝てばかりいたこともあり、
いくら言ってもリハビリをしないことに、少しイラッとすることもあったのだけれど、
リハビリをする「気力がなくなる」というのも、この病気の症状とか。

また、よその人に会うときだけシャキッとしたりするのも、
この病気の特徴とか。(家族の前では頑張れないそうな。)
都合の良い時だけ動けないんだよね…とゆめゆめ思ってはいけない。すまぬ、父。

パーキンソン病も、10年以上進行すると、
胃ろうを導入したり、肺炎になったり、入院することも多くなるらしい。

ALS患者でも病院でつらい目にあったと書いている人が多いけれど、
一般的に自分で喋ることができない患者の入院生活は、
過酷なものになることが多いようだ。

療養・介護病床全廃方針は見直されるようですが、
病院でもヘルパーの付き添いを認められるように、同時に検討して欲しい。
入院して悪化するのでは、意味がないですから。。。


▽「療養病床」事実上存続でも誤りは認めず
http://medical-confidential.com/confidential/2014/10/post-803.html
(※医療月刊誌「集中」ウェブサイトへリンク)

2 件のコメント:

  1. グルタチオン点滴が結構な確率で症状緩和になってます。パーキンソンには5割くらいっていう効き目だそうです。ALSは・・・どうもそう上手くはいきません。週3回してるんですが・。。。

    返信削除
    返信
    1. こんにちは。
      グルタチオン点滴、1回何mgで点滴されてますか?
      1,600~2,000mgくらいでしょうか。
      実家に帰ったりしていて中抜けしてしまうので、まだ始めていないのですが、年明けから初めてみようかと思っています。

      削除