「生きる力~神経難病ALS患者たちからのメッセージ」
(「生きる力」編集委員会編)
つい、ALS関係の本を手に取ってしまう。
いくつか読んでみて、書き手の男女差で内容に違いがあることに気づきつつある。
男性患者の手記については、
概ね下記のような感じで大体パターン化されている。
告知
↓
とまどい
↓
妻・職場の励まし
↓
仕事に生きる
↓
退職
↓
家族の励まし
↓
呼吸器
↓
生きてて良かった!
いっちゃなんだが、私にはまったく響かない。
川口有美子氏の「逝かない身体」は、
あまりにも過酷な現実を描いていて、
「読まなければ良かった…」と先日感想を書いてしまったのだが(笑)
逆にそこを覚悟できれば後は簡単なわけで、
やはり具体的に「ここが大変だった、ここがつらかった。」という
ポジネガ含めたディテールを書いてくれた方が、
よほどいいのになぁとこの本を読んで認識をあらためた。
女性患者の書いたものの方が、
臨場感があって、患者じゃない人が読んでも共感できるのではないかしら?
いやいや、こういう考え方がすでにステレオタイプなのか?
私には人の話を聞く力が足りないのやも知れぬと、
次なるユニークな患者本「わたしは目で話します。」を読んで反省した。
…でも、この本の筆者もまた女性なのではあるが。(感想は次に続く)
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