2014/04/30

「生きる力~神経難病ALS患者たちからのメッセージ」

「生きる力~神経難病ALS患者たちからのメッセージ」
(「生きる力」編集委員会編)

つい、ALS関係の本を手に取ってしまう。

いくつか読んでみて、書き手の男女差で内容に違いがあることに気づきつつある。

男性患者の手記については、
概ね下記のような感じで大体パターン化されている。

告知
 ↓
とまどい
 ↓
妻・職場の励まし
 ↓
仕事に生きる
 ↓
退職
 ↓
家族の励まし
 ↓
呼吸器
 ↓
生きてて良かった!


いっちゃなんだが、私にはまったく響かない。

川口有美子氏の「逝かない身体」は、
あまりにも過酷な現実を描いていて、
「読まなければ良かった…」と先日感想を書いてしまったのだが(笑)

逆にそこを覚悟できれば後は簡単なわけで、
やはり具体的に「ここが大変だった、ここがつらかった。」という
ポジネガ含めたディテールを書いてくれた方が、
よほどいいのになぁとこの本を読んで認識をあらためた。

女性患者の書いたものの方が、
臨場感があって、患者じゃない人が読んでも共感できるのではないかしら?

いやいや、こういう考え方がすでにステレオタイプなのか?
私には人の話を聞く力が足りないのやも知れぬと、
次なるユニークな患者本「わたしは目で話します。」を読んで反省した。
…でも、この本の筆者もまた女性なのではあるが。(感想は次に続く)


0 件のコメント:

コメントを投稿