さて、徳島旅行最大の目的であった「大塚国際美術館」が
今日のメインイベントである。
ホテルからは路線バスで10分くらいなので、まずはレストランで朝食。
夕食が大満足であったので、朝食にも期待が持てそう。
絞りたてブラッドオレンジジュース、焼き立てパン、スープ、サラダ、卵料理、
素晴らしい朝のスタート。
揚げたてパン(右端)が素朴な甘さで美味しかった。
レストランは朝は日差しがきついので、明日は部屋食にしようと思う。
美術館へのバスは、ホテルのそばの「野」停留所から利用できる。
ただ、バス停が見当たらないので、昨日降りる際に運転手さんに聞いておいた。
「だいたいこの辺に立ってればOK」とのことだったので、
言われた通りまっていたところ、それほど遅れずバスが来た。
10分ほど乗り、大塚美術館に到着。
「ついに来た~!」
一度は行きたい美術館として名をはせている「大塚国際美術館」は、
大塚製薬グループが創業75周年事業として、400億円を投じて建設された、
スケールの大きい美術館である。
ポカリスエットやゴキブリホイホイ(アース製薬は大塚製薬グループ)で得た、
巨額な利益を、一過性のプロスポーツ事業などではなく、
アートに投下したのは、当時の大塚正士社長の功績だ。
展示されている作品は、大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術で、
世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものである。
訪れる前のイメージとしては、
小さな陶板の絵がたくさん並んでいるのを想像していたが、
予想を裏切って、絵はすべて原寸大だった!
システィーナ礼拝堂は、天井画までも完全再現。
曲面の再現については、興味深い製作工程がビデオ紹介されているので、
訪れた方は是非見られたし。
ナポレオンの戴冠式など巨大な絵も原寸で復元されており、
陶板には絵の具の凹凸までも再現されているため、本物でないことは、あまり気にならない。
強いて言えば、印刷の欠点として、ペールトーンの彩度の表現が難しいのかもしれない。
印象派の絵はいずれも本物より鮮やかさに劣るようだった。
特にルノワールの絵は本物とは印象がかなり異なる気がした。
でも気に入れば旅行や美術展で本物を観れば良いのだ。
それがこの美術館の意図するところでもある。
古代がら近代絵画まで、まとめて名作が見られるのは世界広しといえどここだけだ。
しかも展示方法がユニークである。
たとえば、画家の多くは同じモチーフの絵を複数制作しているが、
特別展でもなければ、並べてみることは難しい。
たとえば、このダヴィンチの「岩窟の聖母」であれば、
フランスルーブル版とイギリスナショナルギャラリー版を並べて観ることができる。
私は人間臭いルーブル版が好きだ。
ちなみにこの美術館、絵に触れるのはOKだが、額には手を触れてはいけないらしい。
なぜなら、額はなるべくオリジナルに近いものを再現しており、
実は額に30億もかけているとのこと。
一番高価なものは、フランスで本場の職人に3年かけて制作してもらったグレコの額。
1億5千万なり。
なんとなく最後までついて行ってしまったところ、
そのあと、親切にも空き時間にガイドしてくれ、色んな裏話を聞かせてくれた。ラッキー!
この美術館にマティスの絵がないのは、
土に絵を模写するのは禁じたマティスの遺言があったからとか。(確かに陶板は土)
ボランティアガイドの徳永さんありがとうございました!お話楽しかったです♪
この日は美術館を閉館5時まで堪能し、最終のバスでホテルに戻り夕食。
入院以来弱っていた嚥下機能が、大量に食べることで復活したので、
今日のメインは、迷いなくお肉をチョイス。細かく切れば問題ナシ!
ホテルの一押し前菜アワビが柔らくて美味しかったなぁ♪
最後にバースデーデザートまで、ありがとうございました♪
おかげさまで思い出の残る良い旅行になりました。
意外とひとり旅は楽しいみたい。
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