2014/04/20

『私の愛、私のそばに』 (韓国映画・2009年)

難病モノ映画などを一気に見ることにした。

1本目は、『私の愛、私のそばに』。
2009年公開の韓国映画だ。210万人を動員したらしい。
韓国の人口は5,000万くらいだから、結構すごい。

『シークレット・ガーデン』で知っていたハ・ジウォンが、
ALS(ルー・ゲーリック病)の夫を看病する妻を演じている。
この女優さんには、元気で健気な役が良く似合う。

日本では、難病やALSについて語るとき、
どうしても表向き美談となりがちというか、
医師や家族、友人たちなど、患者をサポートする周りの人々との
ポジティブなかかわりが中心に描かれることが多い。

そして、あたりまえなのかもしれないが、
ブログなどで発信する患者は、
満足して感謝の気持ちを表明する側の人たちが大多数だ。

しかし実際には、そんな立派な医師や、
奉仕精神あふれる家族に囲まれた患者ばかりではなく、
当然問題のある患者も沢山いる訳で…。

この映画は、もっとストレートにそしてリアルに、
ALS患者の直面する問題を描いている。

「お金がなければ死ぬしかない。」という
映画中の医師の発言は、
決して韓国だけの問題ではなく、
医療費以外の金銭的支援が、
生活保護の選択しかない日本でも、(あるだけマシではあるのだが)
同様の現実があるように思う。

また、コミュニケーションがとれなくなるだけでなく、
不安定になったメンタルケアの難しさも、表現されていた。

ALSの介護には、
家族などのリソース、または、持家や貯金などの経済的な余裕がなければ、
やはり相当の覚悟が必要であると思う。

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