2014/06/13

出生前診断は誰のため?


出生前診断の是非が話題になっている。

NHKの「バリバラ!」という番組で、
ダウン症患者の少年が、出生前診断の是非を街の人に尋ねていた。

ダウン症など疾患を持つ可能性があると診断された親のうち、
中絶を選ぶ親が9割もいるという。

番組の中で彼は街の人に問う。

「ぼくは生まれちゃだめですか?」

「出生前診断は何のために必要なのですか?」

タフな質問だ。彼に非を言える人も正直だ。


この検査は、実は子供の選別ではなく、親の選別なのかもしれない。

昨今、健常な子供でさえ、きちんと育てられない親のニュースばかり。

子供を持つ資質がある親なのか?

経済的なものだけではなく、明らかに子供を持たない方が良い人間もいる。
それを選別する検査なのだという答えしか思いつかない。

診断がネガティブだとしても、他の病気になる可能性はある。
もしアトピーだと分かる検査があれば、産まない親だってでてきそうだ。
覚悟の無い親は産まない方が子供も幸せだという考え方もある。
子供も親を選んで産まれてきた方がいいのかも。


ただ、もし羊水検査をしなければ確定できないとするならば、
出生前診断は不要だと私は思う。

早く知ったところで確実ではないのなら、
両親の確定診断までの苦しみ、
あるいは中絶後の後悔が増えるだけなのではないだろうか。

そんな検査、意味がない。

それにしても…しんどい世の中だね。

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