今日という日は2度と来ない。
…というのは、健康な人でも病気の人でも同じだ。
でも健康な時には、あまり「今日という日」は重要視していなかった。
1年後、3年後、5年後の計画を立てて、
自分の将来のキャリアのために、勉強したり、
あるいは、老後のためにお金をためたりと、
「今はつまらなくても頑張る。」
そんな感じで生きてきた。
でもALSという病気になって、1年後のことは分からなくなった。
すると、「今日を楽しく生きよう」と考えるようになった。
今日のためにお金も使うし、やりたいことはすぐにとりかかる。
病気を告知されてから、この3か月で思っていたより色々なことができたと思う。
将来の展望は全く持てないけれど、
以前よりむしろメンタルは健康かもしれない。
若い人で鬱になる人が増えているのには、
今日のためだけに生きるのが難しいからなのかなと思う。
でも、健康な人にも明日が来るかは本当は分からない。
震災や大きな事件が起こるたび、人は少しだけそう思うけど、
すぐに自分とは違う世界のことのような気になる。
かといって刹那に生きる必要はないけれど、
今日出会うものは、今日にしかないもの。
明日は見えなくてもいい。
やろうと思っていたことが1つでもできたら、合格。
そう視点を変えるだけでも、何かが変わる…かも。
0 件のコメント:
コメントを投稿