2014/11/20

「ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET」

「ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET ~不死身の天才ギタリスト~」(2011年11月公開)

実を言うとジェイソン・ベッカーという人を全く知らなかった。

それでもなぜ映画を観ようと思ったかと言うと、
彼がALSで呼吸器をつけた患者だからだ。

でも、音楽映画として最高に楽しめた。
前から少し感じていたけれど、意外とヘビメタって好きかも。

演出がとてもドラマティックで惹きこまれる。

前半は、天才の片鱗を見せながら、瞬く間にスターダムにのし上がっていく。
ついにギタリストなら誰もが夢見るデイヴ(元ヴァン・ヘイレンのデイヴィッド・リー・ロス)の
バンドに引き抜かれ、レコーディング、いよいよツアー!という矢先に、ALSが発覚する。

後半は一転、超絶技巧の鮮やかなステージシーンから、灰色の病院へ。
ツアーに参加できなかった失意は並々ならぬものだったはずだけれど、
自暴自棄になることもなく、前向きに闘病し、音楽にかかわる人生を模索してゆく。

何よりも際立っていたのは、彼の優しい笑顔と、謙虚さ。
映画のために作られたものではない人柄がにじみ出ていて、
思わずファンになってしまう。

彼の両親はまだ若いけれど、自分たちがいなくなった後の、
人口呼吸器をつけたジェイソンの行く末を案じ、
家族がいないと成り立たない介護であることを心配していたコメントが、
バンに乗り込み扉が閉じられるのと重なって印象的だった。

でも、ジェイソンなら大丈夫。そんな気がするエンディングだった。


21:15開始の1回のみの上映。久しぶりの夜の新宿。

上映館の新宿シネマカリテは新しくて綺麗な映画館。
ただ、地下にあるため、階段が長く、
残念ながらバリアフリーな映画館ではない。

少し遅いので、筋肉が若干疲れていたこともあり、
客席の横の通路でうっかり転んでしまった。(泣;

どうも最近斜めになっている地面に弱い。
前後は大丈夫なのに、横方向によろけることが多くなっている。
手首、足首と、末端がダメになってきているようだ。むむむ。

でもヒールのある靴はまだやめない。オンナの意地なのだ。


▽ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET
http://notdeadyet.jp/

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