1月1日の北海道新聞に掲載されていた、
山田太一さんと赤坂真理さんの新春対談が面白かった。
「うんうん、まさにまさに。」と、共感できる箇所が多くて、
本当は全文引用したいくらいだけれど、
最も印象に残った部分を・・・。
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山田: いま、何より「経済だ」って言うじゃないですか。
赤坂: あれはいやですね。
「景気回復」って、政策でもビジョンでもないじゃないですか。
山田: それに抵抗することができない。
結局のところ、給料減ったり、貧困が襲ってくると怖いから。
それは否定はできないけれど、その物語以外にも、他の物語があると思う。
たとえば、「福島の体験があったから、原発は全部やめよう。
それで経済的にはつらい時代があるかもしれないが、それに耐えてみんなでヒーローになろう」みたいな物語って、案外多くの日本人が共感するんじゃないか。
赤坂: 自分がその流れの一部であることを「誇り」に思える…。
山田: よその国に行っても「ああ、あなたの国は金もうけだけじゃないね」と言われる(笑)。
それでちょっと貧乏になったりするの、格好いいじゃないですか。
そういうセンスがもっと広がった方がいいと思う。
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私には、何十年先の日本は見られるか分からないけれど、
原発はやっぱり嫌だ。
日本はいままで過去は振り返らないできた。
ドイツのようにちゃんと過去から学ぶ国になるには、
間違っていたことを、間違っていたと認めることから始まるのだと思う。
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